【カスタムレポート】VANSのスニーカーにペンキ加工したら、マルジェラ風になるのか!? 

カスタムレポート

解体再構築って自分でもできる?

ファッションとは、既存の概念をいかに超え、時には破壊していくか。その中で多くのデザイナーが掲げるコンセプトが「解体再構築」です。私、doshoは大好物なこの概念。

もしかしたら、これなら自分でもできるんじゃないか? そんな思いから始まったのが、このチャレンジシリーズです!

今回チャレンジする内容:憧れのマルジェラをセルフカスタムで再現!

今回のチャレンジは、メゾンマルジェラ(Maison Margiela)、古くはメゾン マルタン マルジェラ(Maison Martin Margiela)時代から私が憧れ続けている、あの**「ペンキ加工」スニーカー**の再現です!

流行に左右されず普遍的に愛され続けるアイテムが多いマルジェラですが、特に「騙し絵(トロンプルイユ)」の技法は有名ですよね。作品としては、「Tabi(タビ)」ブーツや「エイズTシャツ」、「八の字ライダース」などが象徴的です。

そして今回(なぜ「今回」なのかはさておき!)、デザインや創作活動の根幹ともいえる解体再構築の技法、そう、**「ペンキでコーティング」**に挑戦します。マルジェラのペンキ加工スニーカーは、もちろんTabiブーツのような名作もありますが、何せお値段が9万円くらいと高価です。

素材と材料:VANSスニーカーをキャンバスに

それならば、まずは「自分好みの仕上がりになるか、似合うか」を試してみよう、ということで。Tabiは一旦置いておいて、今回はお馴染みのVANSのスニーカーをキャンバスに選びました。

メルカリでそれぞれ1,500円ほどでゲットした、白と黒の2足を準備。せっかくなら両方作ってみようと思います。

材料はAmazonでポチッと購入しました。

ペンキは油性か水性か迷いましたが、今回は油性に決定。マルジェラのオリジナルは、経年変化でペンキが剥がれていく「味」が出るので、もしかしたら水性の方が良かったのかもしれません。ただ、今回はシルバーカラーにしたかったのですが、シルバーの水性塗料はあまり種類がなかったんです。あとは、ギラギラとした「キンキラキン」の仕上がりにしたかったので、コーティング効果のあるタイプを選びました。

ペンキ: サンデーペイント スーパーシルバー 1/5L ギンイロ(約600円)

ハケ: アサヒペン ペイント刷毛 お得用多用途用ハケ3本セット(約450円)

油性?水性?ペンキの基礎知識

ところで皆さん、ペンキの「油性」と「水性」の違いってご存知ですか?私は今回初めて知りました。

簡単に言うと、**乾燥するときに水分が蒸発するのが「水性塗料」**で、**有機溶剤が揮発するのが「油性塗料」**です。もともとペンキは油性だけでした。これは、塗料の樹脂がシンナーなどの油性溶剤でしか溶けなかったためだそうです。

◇水性ペンキの長所

最も知られているのは「ニオイが少ないこと」。これは乾燥時に水分が蒸発するだけだからです(一部、酢酸ビニルなどを含むものは少し酸っぱいニオイがすることも)。その他にも、

  • 室内環境基準を満たした製品が多い
  • 使用した道具類を水道水で洗える
  • 乾燥しても洗剤で落とせる(布や木材など染み込む場所は除く)

といった長所があります。

◇油性ペンキの長所

油性ペンキの最大の長所は、その耐久性の高さと仕上がりの美しさです。水性ペンキの耐久性が低いわけではありませんが、油性の方がより耐久性・耐候性に優れています。また、水性ペンキはハケで塗ると跡が残りやすいですが、油性塗料は塗った直後はハケの凹凸があっても、乾燥と共に滑らかな塗膜になる特徴があります。

今回のVANSスニーカーは布製ですが、油性ペンキを選んだことで、より強固なコーティングが期待できます。

いざ、作業開始!

さあ、いよいよ塗っていきます!

一応、ペンキなので新聞紙を広げて準備。ハケを直接缶に入れて、あとは魂の赴くままに芸術を爆発させます!

うーん。なんだか、うまく塗れていないような…。特に黒は、なんだかただ汚れてしまったスニーカーのようにも見えなくもない…(苦笑)。

とりあえず、一旦乾かしてみますね。

完成品:マルジェラ風はできたのか!?

そして…なんということでしょう。(劇的ビフォーアフター風に)
白のスニーカーは、なかなか良い出来ではないでしょうか!イメージ通りのギラッとしたシルバー感が出ています。一方、黒は…やはり少し、ただ汚れただけに見えなくもない、という評価になりそうです(笑)。

実際に履いてみると、意外と悪くないですね。(完全なる自己満足ですが!)
このスニーカーを使ったコーディネートは、また後日改めてご紹介したいと思います!お楽しみに。

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